3Dプリンターで、プラモデル用の武器・武装を作る 【ヴェールの武装:その①】
前回チェーンの武器を作った際に、ちゃんと鎖の形状を造形することに成功しました。
【前回作ったチェーンが、こちら】
なので、今回はさらに小さい鎖を使った武器をデザインしていこうと思います。
ただ、今回は造形物の量が多く細かいデザインもあるため、一気に全てのパーツをプリンターで出力することはしません。
一部のパーツだけ印刷してみて、パーツの寸法や全体的なデザインのバランスなどをチェックしていこうと思います。
今回作る武器の説明
今回は鎖をふんだんに使った、多機能な「銃剣」をデザインします。
デザインのモチーフは、ずばり「ヴェール」です。
下手な絵ですみませんが、イラストで描くとこんな感じです。
鎖でつながれている銃剣を、手足に装備して戦う武器になります。
では、CAD(Fusion 360)のデザインから始めていきましょう。
CADの3Dデザイン
いつも通り、CADソフトの「Fusion 360」を使って、3Dデザインを作っていきます。
【手順】
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まずは、チェーンを造形します。
チェーンの作り方は、この記事で説明しています。
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次に、ヴェールの根元のフレームを作ります。
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フレームパーツの下に、台座に設置するための3ミリ穴も造形します。
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ヴェールのフレームに、剣を引っかけるフックを造形します。
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フックに引っかけるための、剣の持ち手を作ります。
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チェーンと持ち手を複製して、フレーム部分につなげます。
これで、メインのパーツは完成です。
スケッチの青い四角は、プリンターの印刷可能な範囲です。
この中に納まるように、チェーンを折り曲げています。
銃剣の方もデザインしました。
剣の根元には、足に接続するパーツや持ち手をいろいろ付けたので少しボリュームが出てしまいました。
3Dプリンターで出力
今回はパーツの寸法を確かめるための、テスト出力です。
失敗したらレジンがもったいないので、銃剣は4本ではなく1本だけ印刷しようと思います。
ということで、3Dプリンターで出力してみたのが、こちらです。
サポートを取ると、こんな感じ。
一応チェーンは造形できており、ウネウネ動きます。
ちなみにチェーンは、前回作ったものよりも小さくデザインしています。
銃剣は、3ミリのプラ棒をはめ込みます。
パーツを組み立てて、台座にセットしてみました。
これを、装備させてみるとこんな感じです。
ちょっとイメージしていたものとは、違いました。(ヴェール感がない。。。)
武器も持たせてみます。
武器の銃剣は、色々とゴテゴテした感じになってしまいました。
手で触れてみて、見えてきた改善点もあるので以下にまとめてみました。
【改善点】
- 銃剣のデザインを、もっとスッキリさせる
- フックの角度や造形を、修正する。
- チェーンの造形精度を、もっと上げる
- もうちょっと「ヴェール」っぽく見えるように、形状を変える
今回は、デザインしたものを実際に手で触ってみることで、改善点がはっきり知れたことが大きな成果でした。
失敗も経験になるので、改良を加えて再挑戦してみようと思います。
以上で、終わります。
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