『NOVA3D BENE4 MONO』のレベリング方法とは?【Z軸調整のやり方を紹介】
今回は『BENE4 MONO』のレベリングをするぞ。
レベリング、、、??
『NOVA3D BENE4 MONO』の3Dプリンターを使って何回も印刷してきたので、念のためレベリングをしていきます。
BENE4 MONOはレベリング済みの3Dプリンターで、購入してすぐに使えるというメリットがあります。
ですが何十回も印刷しているとプラットフォームの位置がずれてくるので、定期的なレベリングが必要です。
なので
「レベリングとは何か?」
「レベリングはどうやって行うのか?」
について説明していきます。
1. レベリングとは?
レベリングとは、印刷開始地点を調整することです。
3Dプリンターは何回も繰り返し使っていると、プラットフォーム(造形物が出力される土台の部分)の位置が、微妙にずれてきます。
プラットフォームの微妙なずれは、造形物の精度に大きく影響してしまいます。
なので、定期的にずれを調整ためのレベリング作業が必要なのです。
レベリングの具体的な作業は、大きく分けて2つあります。
- プラットフォームの板を、LCDパネルと平行に直す
- アーム部分の印刷開始地点を、再設定する
レベリングは、他にも『Z軸調整』、『キャリブレーション』という言葉で使われています。
では実際のレベリングの方法について、今回は2種類ご紹介します。
2. レベリングの方法その①
ではレベリングの説明に入りますが、その前に準備するものがあります。
レベリングの作業に必要な物は、以下の通りです。
【必要な物】
- コピー用紙 1枚
- 付属品の六角レンチ
用紙は、ノートとかでも大丈夫だと思います。
また付属品の六角レンチは、真ん中のサイズの物を使います。
では、手順の説明をしていきます。
【手順】
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プラットフォームのネジを計6か所(右:3か所、左:3か所)を、緩める
※ネジを外す必要はありません。
【注意】この作業をせずに、プラットフォームを下げないようにしましょう。
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レジンバットを取り外す
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プリンターの電源を付けて、『プリントコントロール』をタッチ
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画面右下の『キャリブレーション』をタッチ
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『リセット』をタッチ
『確認』をタッチすると、プリンターのアームが下がってきます。
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プラットフォームが下がり終わったら、真ん中のネジを左右ともキツ目に締める
※ネジはがっちり締めきらずに、少しだけ余裕を持たせましょう。
(画像は右側ですが、左側の真ん中のネジも締めましょう。)
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画面の『0.05▼』を何回かタッチして、紙が1枚入るくらいのすき間までプラットフォームを下げる
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プラットフォームの四角形の頂点4か所から、コピー用紙を入れて紙の緩さを確認する。
※紙の緩さは、軽い摩擦がありつつ紙が移動できるくらいがちょうどいいです。
頂点4か所が均等にちょうどいいすき間になるように、全てのネジを締めましょう。
※この作業の細かいポイントは、『4. 補足説明』でも説明します。
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プラットフォームを固定できたら、画面の『保存』を押す。
『確認』をタッチする。
『成功に保存』と表示されるので、『確認』をタッチする。
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最後に『プラットフォームリフト』をタッチする。
『↑ 50』をタッチして、プラットフォームを上げる。
これで手順は終了です。
3. レベリングの方法その②~お手軽編~
次に紹介するのは、先ほど説明した方法よりもお手軽な方法です。
コピー用紙を使わない、レベリング 方法になります。
ただし、少し注意点もあります。
それは、『レジンバットのフィルムが傷つくかも』という事です。
この方法はレジンバットのフィルムと、プラットフォームの板を接触させます。
プラットフォームの板は印刷を繰り返すたびに、スクレーパーなどで造形物を剥がす際に傷がついています。
その小さな傷がレジンバットのフィルムにこすれて、フィルムも傷ついてしまうかもしれないのです。
なのであんまりオススメできませんが、『お手軽にレベリングを済ませたい』という人向けに方法を説明します。
【手順】
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プラットフォームのネジを計6か所(右:3か所、左:3か所)を、緩める
※ネジを外す必要はありません。
【注意】この作業をせずに、プラットフォームを下げないようにしましょう。
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レジンバットは設置したままで、画面の『プリントコントロール』→『キャリブレーション』→『リセット』の順にタッチ
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プラットフォームが下がり終わったら『0.5▼』を押して、微調整する
※レジンバットの底面とプラットフォームの板がぴったり合わさる場所で、ネジを締める
(個人的にここでのネジ締めはプラットフォームを固定できればいいので、がっつり締めきらずわずかに余裕を持たせると良いと思います。)
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プラットフォームを固定できたら、画面の『保存』を押す。
『確認』をタッチする。
『成功に保存』と表示されるので、『確認』をタッチする。
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『プラットフォームリフト』をタッチする。
『↑ 50』をタッチして、プラットフォームを上げる。
プラットフォームが上がり切ってから、ネジをがっつり締めるのが良いかなと思います。
これで手順は終了です。
4. 補足説明
補足説明として、初めてレベリングをする人にお伝えしたいことは
『調整し終わった後にテストプリントをしたほうがいい。』
という事です。
理由は紙を入れてプラットフォームのネジ締めをするとき、どのくらいの用紙の摩擦が適切かは経験で感覚をつかむ感じだからです。
【ここの作業のとき↓】
最初は何となくで調整することになるので、レベリング後にテストプリントを行って問題ないかを調べるのをオススメします。
テストプリントは短時間で出力できるデータを使って、造形物がちゃんとプラットフォーム上に付着するかを確かめてみましょう。
ちなみに自分が初めてレベリングした時は、印刷に失敗して造形物がプラットフォームに付着しませんでした。
プラットフォームの位置がLCDパネルから離れすぎていたので、失敗したのだと思います。(プラットフォームの位置を前回よりも下げてレベリングしたら、成功しました。)
最初のレベリングは、失敗前提でトライしてみたほうがいいかもしれません。
何度も挑戦することで、コツがつかめると思います。
以上で、BENE4 MONOのレベリングについての説明を終わります。