メガミデバイス用の装備パーツを作成する【題名:愛花のメリーさん】
今回は、メガミデバイス4周年記念のコンテストに挑戦します。
メガミデバイスの画像をTwitterに投稿することで、コンテストに参加できます。
では、このコンテスト作品を作っていきます。
コンテスト内容について
コンテストのお題は、以下の通りです。
【お題】
『あなたは近所のとあるメガミ大会で優勝しました。いったいどんなメガミ?』
「どんなメガミデバイスなのか?」
「どんな大会なのか?」
これらの回答と自分のメガミの画像を、Twitterからコンテスト用のハッシュタグをつけて投稿します。
作品は3種類のカテゴリーがあります。
自分は3Dプリンターで造形したパーツを使って投稿するので、「2.」の改造したメガミデバイスでの コンテスト参加になります。
作品のパーツ紹介
では早速作っていくのですが、今まで動物をモチーフにした造形物(ゾイドとか)を作ってきたので、今回も動物をモチーフにします。
加えて既製品のプラモデルと組み合わせて遊べるように、武器や防具に変形するようなデザインを設計していきます。
素体
造形したパーツを装備するプラモデルは、メガミデバイスの愛花さんです。
(正確には、アリスギアアイリスという作品のコラボ商品です。)
この子は羊をモチーフにした武装をしているので、私も「羊」をモチーフにしようと思います。
頭部
まず頭部は、羊の顔の骨を作ります。
テーマは、「悪魔」です。
CAD(Fusion 360)での3Dデザインは、こんな感じです。
3Dプリンターで出力すると、こんな感じです。
裏面にアームのパーツを取り付けるための、3ミリ穴を作っています。
この穴に、可動軸がたくさんある「アームパーツ」を取り付けます。
頭部はこのアームパーツを使って、細かく位置調整が行えるようにします。
胴体
胴体は、肋骨の形をベースにしました。
両腕を接続するポリキャップを埋め込むために、ジョイントを造形しました。
出力すると、こんな感じです。
ポリキャップも、ぴったりハマりました。。
右腕(羽に変形)
この腕は各関節を利用して、羽の形になるようにデザインしました。
羽の状態は、こんな感じになります。
そして、腕の根元にボールジョイントの軸を、造形します。
出力すると、こんな感じです。
可動軸には、ガンプラのランナーを使っています。
ちゃんと羽の形に、変形してくれました。
左腕(鎌に変形)
左腕は、武器の鎌になるようにデザインしました。
鎌にすると、このようなデザインになります。
出力したパーツが、こちらです。
各パーツを組み立てると、こんな感じです。
左腕の各パーツをつなぐ接続部にも、ガンプラのランナー(3ミリのプラ棒)を使いました。
角パーツ
最後のパーツは、既製品の愛花さんの頭部に付けるパーツです。
頭部の接続ジョイントの寸法を取るために、画像を張り付けて造形していきます。
寸法通りにジョイントパーツを造形できたら、後は角の形をデザインしていきます。
3Dプリンターで出力したのが、こちらです。
ちゃんと造形できていない箇所が、ありました。
※この原因については、後ほど触れます。
完成品の紹介
それぞれの部位を組み合わせると、こんな感じです。
(重量が偏ってて、バランスがかなり不安定です。笑)
下半身がありませんが、悪魔なので良しとします。
先ほどの愛花さんも一緒に飾ると、こうなります。(頭部は、帽子をかぶっている感じにしたかった。)
悪魔に取り憑かれているような、もしくは従えているようなイメージになるように作りました。(実際にイメージ通りになっているかは、さておき)
そして、各部位を変形させて武装形態にしていきます。
まず左腕は先程説明した通りに、羽の形に腕を曲げます。
右腕は二の腕から軸を引っこ抜いて、鎌の形にします。
頭部は、肩に来るようにアームを使って移動させます。
最後に愛花さんの頭部を武装形態用のパーツに取り換えれば、、、、
これが、武装形態です。
左右非対称のデザインにしました。
大きな羽は片側だけだし、肩のアーマーも片側だけのデザインになっています。
そして、武器は大きな鎌です。
何枚か、ポーズ写真です。
(フィギアの写真撮影のセンスが、皆無でした。。。笑)
作品が完成したので、ツイートしてみました。
審査員
— チマオ@獣プラモデル製作中 (@timao_timako) December 12, 2020
「第4回『我が家のペット自慢大会』の優勝は、愛花さんです!……あの、愛花さん?ところでそれは本当にペット…ですか?」
愛花
「もちろんです😊この子は羊のメリーちゃん(悪魔)です。ちゃんと武装状態にもなるんですよ。☺️」#メガミ4周年選手権#4Bコース完成#メガミデバイス pic.twitter.com/xtRmMLEy13
反省点
作品を作り終わったので、振り返りをしていきます。
悪魔の姿から武装に変形するギミックが再現できたので、個人的には満足でした。
しかし、改善すべき反省点もいくつかあります。
【反省点】
1. 肩アーマーの造形が体にフィットせず、アームパーツが意味をなしていない
羊の頭部パーツを肩のアーマーにするので、アームパーツを使って可動の自由度をかなり上げましたが、あんまり機能しませんでした。
原因は、羊の骨のデザインです。
このデザインが愛花さんの胴体や髪に干渉しまくって、位置の調整がかなり面倒でした。
アームパーツは結構フレキシブルに動いてくれるのですが干渉部分が多すぎたので、頭部のデザインは修正が必要です。
2. 可動部分を動かしていると、パーツがこすれて緩くなる
今回3Dプリンターで造形したパーツは、「水洗いレジン」という素材を使っているのですが、これがプラスチックよりも削れやすいです。
削れやすいとヤスリがけは楽なのですが、今回のように可動部分に使うのは良くないのかもしれません。
可動部分は別のパーツで補うなどの対策が必要かもです。
3.サポートパーツ不足による造形不良
CADで作った3Dデータを3Dプリンターで出力するためには、スライサーソフトでの印刷設定が必要です。(下図がスライサーソフトです。)
このソフトでは プラモデルのランナーのような「サポートパーツ」を付ける作業があるのですが、これを上手にやらないと造形不良が起こります。
今回の出力で最も造形不良があったのは、角のパーツです。
先の尖ったパーツや出っ張ったパーツには、サポートを多めにつけておく必要があります。
(まあ角のパーツは、出力する向きを逆にしてしまったのが大きな原因ですが。笑)
という感じで、失敗もありつつ経験にもなりました。
この経験を活かして、より造形精度の高い作品を作っていきたいと思います。
この記事を読んで少しでも興味を持った人は、3Dプリンターを始めて自分だけのオリジナル作品を作ってみましょう。
終わり。