光造形3Dプリンターの3機種を比較【初心者向けにオススメ機種を紹介】
今回は、光造形3Dプリンターを購入する時に、買おうか迷った3機種の特徴について話します。
皆さんが3Dプリンターを購入する際の、参考になればと思います。
結論から言うと、
- 3Dプリント初心者の人にオススメ
「ELEGOO MARS PRO」
「NOVA3D BENE4 MONO」
- かなり細かい造形物を作る人にオススメ(でも、上級者向きかも)
「Phrozen Sonic Mini 4K」
(参照URL:Phrozen Sonic Mini 4K_PZSONICMINI4K – 3Dプリンター通販SK本舗-購入・販売 (skhonpo.com))
今回は、この3機種の個人的に感じた良いと思った点・気になった点を、それぞれ紹介していきます。
1. ELEGOO MARS PRO
「ELEGOO MARS PRO」という機種の良い点、気になった点は以下の通りです。
【良いと思った点】
- 比較的、お手頃な価格で買える
- レビュー動画がたくさんYouTubeにあるので、使い方がわからなくて困ることがない
【気になった点】
- 動作音が少し気になる
- かなり細かい造形は、難しいのかも
【補足説明】
3万円台で買える、比較的お手頃なプリンターです。
メーカーがYouTuberにレビュー案件を依頼しまくっているせいか、この機種のレビュー動画はYouTubeにわりと多くあります。
購入を検討している人は、動画を見て使い方や品質をチェックしてみるのがいいと思います。
レビュー動画では、プリンターの造形精度が高いことも紹介されていました。
でも動画の多くはメーカー側が用意したサンプルデータを使った出力が多く、自分で作った複雑な3Dデザインをちゃんと出力できるのか、疑問が残りました。
(もっと調べてみたら、オリジナルデザインでもちゃんと造形している動画があるかも)
気になる点はありますが総合的に見ると、値段の割には高いスペックを発揮してくれる機種だと思います。
また、値段は上がりますが「ELEGOO MARS 2 PRO」という次世代機種もあります。
こっちは、さらに造形精度や印刷速度が向上しているそうです。
【オススメのレビュー動画】
私が参考にした動画は、「レオトイ」さんのレビュー動画です。
この動画では「プリンターで印刷するまでの手順」や、「プリンターを扱う時の注意点」などのポイントを初心者でもわかりやすく説明しているので、勉強になりました。
2. NOVA3D BENE4 MONO
次は、私が購入した「NOVA3D BENE4 MONO」の紹介です。
【良いと思った点】
- 安定した造形精度
- 動作音が静か
- 初期設定が簡単
【気になった点】
- 付属品が足りない
- スライサーソフトが幅広く対応していない
- レビュー動画が少ない
【補足説明】
他のプリンターと比較したわけじゃないので、あくまで個人的な意見ですが、買ったことに後悔は感じていません。
印刷に失敗しない安定性があったり、使いやすいパーツ設計になっていたりと初心者でも安心して使えると思います。
特に伝えたいことは、動作音が静かなことです。
自分は好きな時にプリンターで出力したいと思っているので、この点は大切でした。
(動作音が静かだから、購入を決めたくらい。)
深夜にプリンターで出力しても近所迷惑にならないし、別室やクローゼットの中に閉まってしまえば音はほとんど気にならないと思います。
(プリンターの横で寝られるかは、微妙なラインでした。。)
ただ、不満点もあります。
付属品が少し足りていなくて、印刷時に少し焦りました。(印刷自体は問題なくできます。)
このプリンターは開封してから印刷するまでの説明を記事にまとめましたので、詳しく知りたい人はこちらの記事を拝見してみて下さい。
(付属品に関する説明もしています。)
【オススメのレビュー動画】
購入するにあたって、とても参考になった動画です。
どの点が参考になったかと言うと、他の機種のプリンターを使って同じ造形物を印刷してみた検証です。
他の機種の造形精度と比べて、どのくらい精度があるのかがわかって、良かったです。
また、いい点だけでなく、ちゃんと悪い点も説明してくれるところが参考になりました。
3. Phrozen Sonic Mini 4K
最後は、「Phrozen Sonic Mini 4K」です。
【良いと思った点】
- 造形精度が1番いい
【気になった点】
- 造形精度が良すぎるがゆえに、扱いが難しい
- 値段が少し高め
【補足説明】
このプリンターの特徴は、とにかく造形精度がいいことです。
他の機種も造形精度が高いのですが、「自分はかなり細かい造形物を作りたいんだ」という人にとって重宝すると思います。
ただその反面、ある程度の印刷技術が求められると思います。
プリンターの印刷には材料を硬化させるライトの照射時間や、造形物をどの向きで出力するかなどの細かい設定が必要です。
これらの設定を、しっかり行わないと印刷に失敗する可能性があります。
この機種は、その設定に対する造形物の印刷の成功率がシビアに感じました。
(簡単に言うと他の2機種は印刷設定が割とザックリでも、印刷が成功しやすい。)
印刷に失敗すると、材料のレジンが無駄になります。
レジンは安い物でもないので、何度も印刷に失敗したくないと思う人は、初心者でも割と扱いやすい他の2機種がいいのかなと思いました。
【オススメのレビュー動画】
こちらの動画も、先ほどの「NOVA3D BENE4 MONO」で紹介した動画と同じ人が提供しています。
細かいデザインの戦艦を使って、色んな機種と造形精度を比較してくれています。
この動画もプリンターの良い点、気になった点を紹介してくれています。
Amazonでは取り扱ってなかったので 「SK本舗」さんの商品ページのリンクを貼っておきます。
【SK本舗 プリンターの商品ページ】
https://skhonpo.com/product/sonicmini4k
4. まとめ
ということで3機種について説明してきましたが、プリンターを選ぶ基準は、「自分の作りたいもの」と「プリンターを動かす環境(場所)」に合わせて選ぶのがいいと思います。
3Dプリンターは「より細かく造形できる機種がいい」ということでもないです。
というのも、細かい部分まで造形できる機種ほど、印刷の設定が大変なイメージがあります。
サポーターの場所、印刷する造形物の角度、ライトの照射時間などの設定は、使用する材料にもよって異なってきます。
なので、戦艦や列車のミニチュア模型など、かなり細かい精度を求めている場合は別ですが、自分のような初心者は知識が無くてもなくても扱いやすい機種がいいと思いました。
また、いくら高速で印刷してくれるプリンターを買ったとしても、音や臭いに問題があったら嫌ですよね?
3Dプリンターを動作させると、動作中の音や材料(レジンなど)の臭いは気になってくると思います。
(炊飯器くらいの音は、出ると思います。)
- 寝室以外の部屋に置けないのか?
- クローゼットなどにしまうことができるか?
- プリンターに空気清浄機はついているか?
- 換気しやすい部屋に置くことができるか?
- 異臭をちゃんとブロックする設計になっているか?
などなど、スペック以外の観点も考えておきましょう。
今回は、光造形3Dプリンターの機種について説明してきました。
最近の3Dプリンターは低価格なのに高性能なものばかり出てきているので、気軽に3Dプリントを楽しめるようになってきたと思います。
皆さんもこの機会に、3Dプリンターを始めてみましょう。
以上で終わります。